介護認定審査会

埼玉県歯科医師会の会員は、介護認定審査会および障害支援区分審査会に参加し、要介護・要支援認定や障がいのある方の支援区分決定に貢献しています。これらの審査会は、適切な介護・福祉サービスを提供するために、申請者の身体や生活状況を総合的に審査し、公正な判断を下す重要な役割を担っています。介護認定審査会では、申請者の健康状態や生活機能を評価し、どの程度の介護が必要かを判定します。

歯科医師は、口腔機能の低下が食事や発話、全身の健康に与える影響を専門的な視点で評価し、要介護度の決定に寄与します。特に、嚥下機能の低下や口腔衛生状態が誤嚥性肺炎のリスクを高めることが知られており、適切な口腔ケアが介護予防につながるため、歯科の専門知識が重要とされています。

また、障害支援区分審査会では、障がいのある方が日常生活を送る上でどの程度の支援が必要かを判断します。歯科医師は、摂食・嚥下障害や口腔機能の問題が日常生活に及ぼす影響を評価し、適切な支援が受けられるよう助言を行います。例えば、重度の障がいを持つ方が食事をとる際の困難さや、口腔ケアの必要性について専門的な視点から意見を提供することで、適切な支援策の決定に貢献します。

埼玉県歯科医師会の会員は、医療・福祉関係者と連携しながら、県民の健康を支えるために積極的に審査会へ参画し、一人ひとりに適した支援が行われるよう努めています。