会長挨拶

社団法人 埼玉県歯科医師会 会長  島田 篤
埼玉県民の皆様「こんにちは!」

私は、この度平成22年4月1日より社団法人「埼玉県歯科医師会」第15代会長に就任いたしました「島田篤」と申します。どうかよろしくお願いいたします。

現在、我国は、世界に類を見ないスピードで、超高齢化社会を迎えており、数年後には65歳以上の人口が4分の1を超えてしまいます。女性の平均寿命は約86歳、男性の平均寿命は約79歳で世界一となりました。しかしながら、1人で何でも出来る、他人の世話にならずに生活出来る、いわゆる健康寿命との年齢差は、約8才あります。この健康寿命の延長が医療の最終目的と言えるでしょう。「食べる力は、生きる力 」と言われ、人は、最後迄、口からおいしい物を食し、天寿を全うするのが一番の幸せであろうと思います。

日本歯科医師会の大久保会長は、歯科医療を「生活を支える医療」と定義づけました。これまでは「生命を守る医療」が重要視されましたが、これからは、国民の生活の質(QOL)も大変重要であり、「生活を支える医療」が車の車輪の様に、互いに支え合う事が国民(県民)の健康を守る事だと思います。

現在、医学の進歩により「口腔の健康」と「全身の健康」の関連性が科学的に解明されてきました。

例えば、「糖尿病と歯周病」の関係ですが、糖尿病は血管の病気とも云われ、心筋梗塞や脳卒中に繋がる割合が約4倍になり、目や腎臓にも合併症を引き起こす、大変恐い病気です。つい最近、歯周病菌が血液を通じて全身を巡り、脳梗塞の原因となる動脈硬化を引き起こしている可能性があると日本脳卒中学会で、発表されました。この様に歯周病は、糖尿病の6番目の合併症であり、日本国民の30歳代で約80%の人が歯周病に罹患しているというデータもあります。そして、歯周病の治療をする事により、糖尿病が改善されるという事も解ってまいりました。

昨年、厚労省や与党の勉強会で、寝たきりの要介護者が、義歯を装着し、口より物を食べられる様になったら、程なく、立って歩ける様になり、農作業も行う程回復したという症例が報告され、国や行政も「口腔機能の回復」がいかに健康に関連しているかに注目しています。

私共は、昨年度より県民の方々に、「歯や口腔の健康」の重要性や価値観を知っていただく為の無料の「彩歯健康アカデミー」を開催しております。

「口腔の健康」は、県民のかけがいの無い大切な財産です。

私達は、その大切な財産を県民の皆様と共有し、守るべき義務と責任があります。なぜならその事が県民の健康を守る事になるからです。

私達、埼玉県歯科医師会会員は常に生涯研修に励み、患者様主体に徹し、かかりつけ歯科医として、安心・安全、そして良質の歯科医療を提供する事をお約束し、御挨拶と致します。
一般社団法人 埼玉県歯科医師会
会長  島田 篤